受賞作品
受賞作品 いなさ愛光園

Awarded Architecture
特別養護老人ホーム
いなさ愛光園
施設ではなく、一つの「まち」をつくる。
医療福祉建築賞 / 1998年Project Story
人が集い、歩き、語らう。
暮らしの風景を建築に。
居室を「家」、共用空間を「町内」、施設全体を「街」と捉え、人が自然に出会い、歩き、語らう暮らしの場を計画しました。
緑豊かな引佐の自然の中で、高齢者の暮らしに安らぎと新しい広がりをもたらすこと。それが、この計画の出発点でした。
大きな施設を一つ置くのではなく、異なる大きさの空間を穏やかにつなぎ、生活のスケールに近い環境をつくっています。住まう方が自分らしい居場所を選びながら、安心して人とのつながりを育める建築を目指しました。
医療福祉建築賞 1998
「暮らしを支える建築」として評価
明快な設計コンセプトと平面計画、内部を一つの街に見立てたグループユニット、そしてプライベートからパブリックへ段階的につながる空間構成が高く評価されました。
Design Points
暮らしを中心に考えた、
三つの設計ポイント。
01
暮らしの段階に寄り添う空間構成 個室から小さな共用空間、さらに地域へ。安心感を保ちながら、人とのつながりが少しずつ広がる構成です。
02
街を歩くような内部空間 グループユニットを小さなまとまりとして配置し、路地や広場を巡るような、変化と発見のある移動体験を生み出しました。
03
平屋だから生まれる、庭との近さ 建物全体を平屋で構成し、移動の負担を抑えながら、庭や外部空間との連続性を高めています。
Gallery
建築写真
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Award Review
時代に先駆けて評価された、
人と空間の関係。
内部を一つの街に見立てたグループユニットと、プライベート、セミプライベート、パブリックの各領域を丁寧につないだ構成が評価されました。高齢者施設のグループホーム化という時代の要請に応えた、提案性の高い建築です。
日本医療福祉建築協会による選評をもとに要約
人との距離を、空間として設計する
個室や共用部を単に機能で分けるのではなく、人と人との距離感を空間の段階として設計した点が、この建築の大きな特徴です。高齢者施設のあり方が変わり始めた時代に、暮らしを中心に据えた先進的な提案となりました。
Project Data
建築概要
建築主 社会福祉法人 聖隷福祉事業団
建築用途 特別養護老人ホーム
構造 S造
延床面積 3,620㎡
計画地 静岡県浜松市
竣工年月 1997年1月
受賞 医療福祉建築賞(1998年)
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