11年にわたる医療施設プロジェクトの集大成
聖隷横浜病院 新外来棟建築工事

厳しい敷地条件の中で、建築配置・搬入動線・避難計画を同時に成立させています。
・限られたスペースでの工区分け・仮設計画と恒久計画の両立・将来改修を見据えた配置計画
既存病院を運用しながらの増築は、通常の新築とは全く異なる設計ロジックが必要なプロジェクトでした。


医療を止めないための設計
この計画で最も重要だったのは、 病院機能を維持しながら工事を進めることでした。建築計画・構造計画・施工計画を一体で整理し“成立する現実解”として設計を構築しました。
高低差5mの敷地を成立させる土留め計画
敷地は、前面道路が約5m高いという特殊条件でした。そこで採用したのが、鉄骨による土留め支持+本設コンクリート擁壁の段階構築です。これは単なる施工対応ではなく、設計段階から組み込まれた「施工成立型ディテール」です
免震構造を成立させる地下計画
免震建築では、建物の最下層に「免震層」を設けるため、 ・深い掘削 ・高精度な基礎施工 ・工期の長期化 が不可避となります。 さらに今回は、 既存地盤が高い位置にあったことが加わり、 通常以上に掘削期間を要しました。 災害時にも機能を維持する医療拠点としての信頼性を優先した結果です。
「増築×既存活用」という難易度の高い統合
本プロジェクトの難しさは、 新築単体ではなく、 ・既存病院の運用継続 ・増築による機能拡張 ・将来的な改修計画との整合 を同時に成立させる必要があった点にあります。数多くの課題が発生しました。 それでも計画を成立させられたのは、 設計・施工・病院が一体となった意思決定プロセス によるものです。

Client:社会福祉法人 聖隷福祉事業団
Project:聖隷横浜病院 新外来棟建築工事
Category:医療施設(病院)
SLocation:神奈川県横浜市
Structure/Structure:免震RC造、S造 14.298㎡
Completion Date:2019年9月
制約が多い計画ほど、設計力が問われます。
医療を止めない改修、増築、段階整備。
まずは条件をお聞かせください。