小笠病院 増改築工事
Hospital / Renovation & Extension / 2004
小笠病院
増改築工事
Project Overview
緑の中の病院。
病院の中の緑。
小笠病院は、地域医療を大切にしながら、患者さんのプライバシーと尊厳を尊重し、精神科医療を幅広く支える医療拠点です。増改築では、既存病院の機能を受け継ぎながら、療養環境そのものをより穏やかに整えることを目指しました。
精神科病院では、診療機能だけでなく、患者さんが日々目にする風景や、外部との距離感、音、光、季節の変化までが療養環境の質に関わります。本計画では、周囲の豊かな緑と建物上部の屋上緑化を一体で捉え、建築が景観の中に静かに溶け込みながら、病院の内側にも自然の気配が届く環境をつくりました。
診療情報を適切に開示し、新しい医療情報を学び続けながら、外来診療、夜間救急、訪問看護、デイケア、心理相談などを通じて地域の精神科医療を支える病院。その姿勢を、分かりやすい動線、落ち着いた居場所、緑に包まれた療養環境で建築から支えています。
Gallery
建築写真
外観、屋上緑化、既存棟との関係、院内空間まで。「緑の中の病院・病院の中の緑」という考え方を8枚の写真で紹介します。
Design Perspective
精神科医療を支える
6つの設計の考え方
緑を療養環境の一部にする
周辺の樹木、庭、屋上緑化を一体で計画し、患者さんが建物の内外で自然や季節の変化を感じられる環境をつくりました。
プライバシーを穏やかに守る
視線を単純に遮断するのではなく、植栽、建物配置、距離によって閉塞感を抑えながらプライバシーを守る構成としています。
地域の風景に病院をなじませる
医療施設として強く主張するのではなく、周辺の緑地と建築を連続させ、地域の中に自然に存在する病院を目指しました。
多様な精神科支援をつなぐ
外来、夜間救急、訪問看護、デイケア、心理相談など、病院内外へ広がる支援機能が連携しやすいよう、患者・スタッフ動線を整理しました。
既存病院の歴史を受け継ぐ
1977年から続く小笠病院の医療を途切れさせず、既存建物の価値を活かしながら、時代に必要な療養環境へ更新しています。
環境性能とやすらぎを両立する
屋上緑化は日射負荷の低減や建物環境の改善にも寄与します。同時に、患者さんや職員が四季を感じられる風景そのものを、建築の価値として大切にしました。
Origin Project
公共設計の原点は、
1977年の小笠病院から。
1977 / FIRST PROJECT
小笠病院
1977年
公共設計は1977年に創業し、小笠病院の設計を皮切りに地域医療建築への取り組みを始めました。2004年の増改築は、その原点から続く医療環境を次の時代へつなぐプロジェクトでもあります。
公共設計の歴史を見るContact
医療を止めず、
療養環境を次の時代へ。
精神科病院の増築・改修、患者プライバシー、緑化、地域との関係、既存建物の活用まで。日々の医療を続けながら、長く使われる療養環境をご提案します。