聖隷おおぞら療育センター3号館 増築工事
Welfare / Extension / 2011
聖隷おおぞら療育センター3号館 増築工事
Project Overview
支援の積み重ねを受け継ぎ、
暮らしの質をさらに高める。
聖隷おおぞら療育センター3号館は、長年にわたり培われてきた医療・看護・介護・療育の連携を受け継ぎながら、利用者の生活環境と支援機能をさらに充実させるための増築計画です。
重症心身障がい児者施設では、建物を増やすだけでは支援の質は高まりません。既存施設で続いている生活の流れ、介助、医療的ケア、スタッフ間の連携を読み取り、その良さを新しい空間へ自然につなぐことが重要です。本計画では、既存棟との接続、見守り、移動、療育、休息、スタッフ連携を一体で整理し、施設全体の使いやすさを高める増築を目指しました。
Gallery
建築写真
外観から接続部、共用・生活・療育・見守り空間まで。3号館増築が施設全体の支援環境をどのように高めたかを、10枚の写真からご覧いただけます。
Design Perspective
増築を施設全体の価値向上へつなげる
6つの設計の考え方
既存の暮らしと運営を読み取る
既存施設で積み重ねられてきた生活、介助、医療、療育の流れを把握し、その良さを損なわないことから計画を始めました。
接続部を新しい中心にする
既存棟と増築棟の境界を単なる通路にせず、移動、見守り、情報共有が自然につながる施設全体の結節点として整えました。
介助動線に余白をつくる
車いす、ストレッチャー、複数人での介助を想定し、廊下幅、曲がり、見通し、室内の余白にゆとりを確保しています。
見守りと生活の尊厳を両立する
スタッフが必要な変化に気づける視認性を保ちながら、利用者が常に監視されていると感じない距離感を整えました。
療育を日常の中へ溶け込ませる
療育や活動を特別な時間として切り離さず、生活の流れの中で無理なく行えるよう、共用空間に柔軟性を持たせました。
多職種連携を空間で支える
医療、看護、介護、療育など複数の専門職が情報を共有し、必要な支援へ素早くつながれるよう、スタッフ拠点と動線を整理しました。
Project History
一度つくって終わりではない、
療育環境の継続的な整備。
おおぞらの家は、利用者の状況や支援の変化に合わせて段階的に整備されてきました。1996年の原点から2002年の増築、そして2011年の3号館増築へと、施設の理念を受け継ぎながら環境を更新しています。
Contact
使い続けている施設を、
次の支援環境へつなげたい方へ
既存動線、運営、医療的ケア、多職種連携、将来の更新まで整理し、今ある良さを残しながら支援環境を高める増築・再編計画をご提案します。