重症心身障がい児施設 おおぞらの家 増築工事
Welfare / Extension / 2002
重症心身障がい児施設
おおぞらの家 増築工事
Project Overview
暮らしの連続性を守りながら、
支援の可能性を広げる。
1996年に竣工した「おおぞらの家」で培われた医療・看護・介護・療育の考え方を受け継ぎ、利用者の生活環境と支援機能をさらに充実させるための増築計画です。
重症心身障がい児者施設の増築では、面積を増やすだけでは十分ではありません。既存施設で続いている暮らし、介助、医療的ケア、多職種の連携を途切れさせず、新しい空間へ自然につなぐことが重要です。本計画では、既存棟との接続、移動距離、見守りやすさ、活動の広がりを一体で整理し、「増築後も一つの施設として使えること」を設計の軸としました。
既存施設の使い方を否定せず、そこで積み重ねられてきた支援の方法を建築として受け継ぐこと。新しい機能を加えながらも、利用者にとって日常の延長として感じられる環境を目指しました。
Gallery
建築写真
|既存施設との連続性と生活の広がり
外観、アプローチ、共用・生活・療育空間から、既存棟と増築棟を一体で使うための設計を紹介します。
Design Perspective
増築を「別棟」にしないための
6つの設計の考え方
既存の暮らしを読み取る
増築前から続いている生活、介助、医療、療育の流れを把握し、既存施設の使いやすさを損なわないことから計画を始めました。
接続部を新たな中心にする
既存棟と増築棟の境界を単なる渡り廊下にせず、移動や見守りが自然につながる施設全体の結節点として整えました。
介助動線に余裕を持たせる
車いす、ストレッチャー、複数人での介助を想定し、幅員、曲がり、見通し、移動距離に余裕を確保しています。
見守りとプライバシーを両立する
スタッフが必要な変化に気づける視認性を保ちながら、利用者が常に見られていると感じない距離感を整えました。
活動の選択肢を増やす
療育、交流、休息など複数の過ごし方を受け止められる場を増やし、一人ひとりの生活と経験の幅を広げています。
将来の変化まで受け止める
支援方法や医療的ケアの変化に対応できるよう、増築時点だけでなく、その後の運用や更新も見据えた施設基盤としました。
Project History
一度つくって終わりではない、
療育環境の継続的な整備。
Contact
施設を使い続けながら、
増築・再編をご検討の方へ
既存動線、運営、医療的ケア、多職種連携、将来更新まで整理し、「今の良さを残しながら次へつなぐ」増築計画をご提案します。