2020年05月15日
浜名湖エデンの園 1・2号館 竣工
ー国内初|入居中に建替えを実現した超大規模高齢者施設
入居者が生活を続けながら、建物を建て替える。
この難易度の高いプロジェクトが、浜名湖エデンの園で実現しました。
本計画では、安全性・継続性・快適性のすべてを成立させるため、
設計段階から緻密な検討を重ねています。
同様の課題を抱える施設計画のヒントとして、ぜひご覧ください。
竣工式とプロジェクトの節目
聖隷福祉事業団様による
「浜名湖エデンの園 1・2号館」の竣工式に出席いたしました。
感染対策の観点から、式典は最小限の関係者のみで実施。
映像を活用した新しい形式の竣工式となりました。
設計者として関わった本計画で、
感謝状を頂戴できたことは大きな励みです。
「入居しながら建替える」という難題
浜名湖エデンの園は1973年の開設以来、
増築と改修を重ねながら発展してきた施設です。
今回の計画では、入居者の生活を維持したまま建替えを実施。
これは国内でも前例の少ないプロジェクトでした。
仮設計画、動線分離、騒音・振動対策。
一つでも欠ければ、日常生活に大きな影響が出ます。
設計の役割は「図面を描くこと」ではありません。
生活を止めないための仕組みをつくることにあります。

日本最大規模クラスの有料老人ホーム
新1・2号館は、鉄筋コンクリート造の有料老人ホームとして
日本最大規模の一つとなります。
大規模であるほど、避難・設備・運用の設計難易度は上がります。
そのため、計画初期から運営側との連携を密に行いました。
建物単体ではなく、
「運用まで含めた設計」が求められるプロジェクトです。
安全・安心を支える設計のポイント
・耐震性能
建築基準法の1.5倍の耐震強度を確保。
災害時でも居住継続が可能なレベルを目指しました。
・防災計画
非常電源対応の厨房設備を導入。
ライフラインが途絶しても食事提供を維持できます。
・住環境の刷新
食堂・大浴場・ロビーなどの共用部を全面的に再構築。
日常の質を高める空間へと更新しました。
さらに、ビオトープを取り入れた外部環境により、
自然との関わりを感じられる計画としています。
空間だけでなく「暮らし」を設計する
高齢者施設において重要なのは、
単なる安全性ではなく「安心して暮らせること」です。
そのために必要なのは、
ハードと運用を一体で考える設計です。
今回のプロジェクトは、
その重要性を改めて示す事例となりました。
既存施設の建替えや増築には、
通常の新築とは異なる高度な設計力が求められます。
・運用を止めない計画
・安全性を担保する構造設計
・将来を見据えた施設更新
これらを同時に成立させることが、設計者の役割です。
同様の課題をお持ちの方は、
初期段階からの検討がプロジェクト成功の鍵となります。
施設計画でお悩みの際は、ぜひ一度ご相談ください。
計画の初期段階から、具体的な解決策をご提案いたします。