2020年03月29日
聖隷浜松病院におけるサイバーナイフ導入
ー静岡県初 サイバーナイフ導入に伴う放射線治療室改修
高度医療機器の導入は、
単なる設備更新では完結しません。
既存施設を活かしながら、
安全性と機能性を同時に成立させる必要があります。
本計画は、放射線治療室の改修という制約の中で、
最適な医療環境を実現したプロジェクトです。
聖隷浜松病院において、
放射線治療装置「サイバーナイフ」が静岡県内で初めて導入されました。
当社では、この導入に伴う改修工事の設計監理業務を担当しています。
本計画は、1987年に当社が設計した既存の放射線治療室を活用し、
最新設備へと更新するものです。
従来のリニアック室を改修してサイバーナイフを設置する事例は、
国内でも初の取り組みとなります。
アキュレイ社製サイバーナイフM6シリーズ
設計監理における放射線防護計算、計画などについては、機器メーカーであるアキュレイ様と施工会社であるアッシュ様と協働にて工事が実現できました。
※アキュレイ: http://www.accuray.co.jp
※アッシュ : http://www.ash-tenpo.co.jp
■ 設計上の最大課題
本計画では、既存空間を前提としながら、
新たな放射線治療装置に対応させる必要がありました。
特に重要となるのが、放射線防護計画です。
・必要遮蔽性能の確保
・既存構造との整合
・機器配置と動線の成立
これらを同時に満たすため、
機器メーカーおよび施工者と密に連携しながら設計を進めています。
■ 放射線防護と機能の両立
放射線防護計算および計画については、
アキュレイ社および施工会社との協働により実現しました。
高度医療機器の導入では、
単独の設計では成立しません。
機器仕様・施工条件・法規制を横断的に整理することで、
実現性の高い計画としています。
■ 患者環境への配慮
放射線治療室は、
構造上、外部に開口を設けることができません。
そのため、閉塞感の軽減が重要なテーマとなります。
本計画では、
・木質系クロスによる温かみのある壁面
・アイボリーとダークブラウンの床材による落ち着いた空間
・バーチャルウィンドウの設置
により、心理的負担を軽減する環境を整えています。
治療精度だけでなく、
患者の安心感を支えることも設計の重要な役割です。
スカイファクトリー社ルミナスバーチャルウィンドウ
■ サイバーナイフとは
サイバーナイフは、ロボットアームを用いた
高精度な放射線治療装置です。
腫瘍の動きを追尾しながら照射位置を補正し、
多方向からピンポイントで放射線を照射します。
必要な部位へ高線量を集中できるため、
副作用の軽減と治療期間の短縮が期待されます。
■ このような課題はありませんか?
・既存施設を活かした高度医療機器導入を検討している
・放射線防護を含む専門的な設計に不安がある
・医療機器メーカーとの調整を含めた計画が必要
・改修工事で医療機能を維持したい
こうした課題は、設計初期の整理が重要です。
本計画は、既存施設を活かしながら、
高度医療に対応する環境を実現した事例です。
制約条件の多い医療施設において、
安全性・機能性・患者環境を同時に成立させること。
そのためには、設計・機器・施工の連携が不可欠です。
公共設計では、医療施設の設計経験をもとに、
実現性の高い計画として具体化します。
医療施設の改修・高度機器導入は、初期計画で結果が大きく変わります。
・医療施設の改修計画
・高度医療機器導入に伴う設計
・放射線防護を含む専門設計
・既存施設の課題整理
段階に応じてサポートいたします。
まずはお気軽にご相談ください。