2017年08月01日
特別養護老人ホーム 湖東の杜
ー人生の尊厳を支える介護施設
超高齢化社会において、
介護施設に求められる役割は大きく変化しています。
単に「生活を支える場」ではなく、
その人らしい人生を最後まで支える環境が必要です。
今回ご紹介する「湖東の杜」は、
医療・介護・家族の関係性まで含めて設計された施設です。
本計画は、社会福祉法人 晃仁会様が運営する
「特別養護老人ホーム 湖東の杜」の整備プロジェクトです。
その原点には、前身である医療法人社団 厚友会の理念、
『私がして欲しい事を、あなたに』という考え方があります。
この思想は、単なる医療や介護の提供にとどまりません。
「その人がどう生きたいか」に寄り添う姿勢として、施設全体に反映されています。
■ 設計の背景にある課題
一般的な介護施設では、入所後に
ご家族との関係が徐々に希薄になる傾向があります。
しかし、生活の質を高めるうえで重要なのは、
家族や友人とのつながりを維持できる環境です。
身体に制約があっても、
大切な人と食卓を囲める時間は、尊厳そのものといえます。
■ 設計上のポイント
本施設では、こうした課題に対し、
空間と運営の両面から解決を図っています。
・家族が自然に訪れやすい動線と居場所の確保
・入居者同士やスタッフとの関係が生まれる共用空間
・プライバシーと交流のバランスを取った居室計画
・医療と介護が連携しやすい配置計画
重要なのは、機能を満たすことではなく、
「日常の質」をどう設計するかです。
■ 複合機能による地域への広がり
「湖東の杜」は、特別養護老人ホームに加え、
ショートステイ、デイサービス、居宅支援事業所を併設しています。
さらに、職員の働きやすさと地域貢献を両立するため、
小規模保育園も併設しました。
これにより、施設は単独で完結するのではなく、
地域に開かれた存在として機能しています。






「湖東の杜」は、
介護施設のあり方を見直し、形にしたプロジェクトです。
入居者の尊厳を守ること。
家族との関係をつなぐこと。
地域に開かれた存在であること。
これらを実現するためには、
制度理解だけでなく、運営まで踏み込んだ設計が欠かせません。
公共設計では、医療・福祉施設で培った経験をもとに、
現場で機能する施設づくりを行っています。
福祉施設の計画は、初期段階の整理で完成度が大きく変わります。
・新築・建替えの基本構想
・複合施設のゾーニング検討
・運営を見据えた動線計画
・既存施設の課題整理
段階に応じてサポートいたします。
まずはお気軽にご相談ください。