2025年04月06日
聖隷浜松病院「ハイブリッド手術室・サイバーナイフ導入」
ー増築に頼らない医療施設整備という選択
高度医療設備を導入したい。
しかし、増築は難しい。
いま、多くの医療機関がこの壁に直面しています。
建築コストの上昇。
敷地の制約。
そして、医療を止められないという現実。
計画そのものが進まない——
そんな状況も、決して珍しくありません。
その解決策のひとつが、
「改修」という選択です。
既存の建物を活かしながら、
必要な医療機能を実現する。
一見、制約だらけに見えるこの方法こそ、
実は最も現実的で、効果的な手段になりつつあります。
私たちはこれまで、
医療を止めない改修設計を数多く手がけてきました。
その中でも象徴的な事例が、
聖隷浜松病院での取り組みです。
なぜ今、「改修」なのか
医療技術は、日々進化しています。
それに伴い、
高度医療設備の導入は避けて通れません。
しかし現実には、
増築にはコストと敷地という大きな制約があります。
だからこそ今、
既存建物を活かす「改修」が選ばれています。
改修設計で最も重要なこと
改修は、単なる“作り替え”ではありません。
既存建物をどこまで正確に読み取れるか。
ここがすべての出発点です。
図面と現地の差異を見極め、
構造・設備・動線を細かく整理する。
さらに、工事中も医療は続きます。
だからこそ、影響を最小限に抑える工程計画が不可欠です。
実績① ハイブリッド手術室の導入
聖隷浜松病院では、増築工事の途中で
ハイブリッド手術室の導入が決定しました。
つまり——
“計画の途中で前提が変わる”という難易度の高い状況です。
現場で即座に設計変更を行い、
構造補強を含めた再計画を実施。
限られた条件の中で調整を重ね、
無事に完成へと導きました。
改修・増改築では、
「途中変更に対応できる設計力」が不可欠です。.jpg)
実績② 改修によるサイバーナイフ導入
同病院では、既存の放射線治療室を活用し、
サイバーナイフの導入も行いました。
これは、国内でも先行事例となる
「改修による高度医療設備の設置」です。
放射線治療メーカーと連携し、
モンテカルロ法による線量計算に基づいた設計を実施。
必要な放射線防護を確保しながら、
空間性と安全性を両立させました。
限られた空間の中でも、
患者様が安心して利用できる環境を実現しています。
医療機器メーカーとの協働
高度医療設備の導入では、
メーカーとの連携が欠かせません。
病院側の要望と、機器側の条件。
その両方を整理し、最適な形にまとめる。打合せでは、図面に直接スケッチを描きながら、
その場で複数案を提示することもあります。
“見える提案”によって、
意思決定のスピードと精度は大きく変わります。
改修は「設計力」が結果を左右する
改修には、同じ条件の案件がひとつとしてありません。
既存の読み取り。
運用との調整。
制約下での最適解。
これらを積み重ねて、
はじめて実現性の高い計画になります。
■ 高度医療・特殊施設の実績
高度医療設備の導入や特殊施設の設計は、
個別の条件に応じた専門的な対応が求められます。
当社では、以下のような医療施設にも携わっています。
・聖隷浜松病院「PETセンター」
高度な画像診断に対応する専用施設として設計しました。
・聖隷三方原病院「ドクターヘリ格納庫」
救急医療の中核となる格納庫を整備しました。.jpg)
両病院ともに、
建物屋上に場外離着陸場としてヘリポートを設置しています。
■ 医療施設改修の実績
当社では、高度医療設備の導入だけでなく、
医療・福祉施設の改修も数多く手がけています。
・診療機能を維持したままの改修
・限られた空間での機能更新
・段階的な工事計画による運用維持
それぞれの施設に合わせた、
現実的で実行可能な計画を提案しています。