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株式会社公共設計創業50年の実績 医療・福祉・教育・文化・商業施設の建築設計(浜松)

NEWS

2026年04月29日

暮らしを包む やさしさと安心をかたちに

ー介護老人保健施設白脇ケアセンター

建物は、ただ機能を満たすだけの器ではありません。
そこにいる人の気持ちを、そっと支える存在であってほしいと、私たちは考えています。

今回ご紹介する施設は、
病状が安定し、入院治療の必要はないものの、
リハビリや看護・介護などの継続的なケアを必要とされる方が過ごす場所です。

医学的管理のもと、ケアプランに基づいた生活支援を行いながら、
在宅復帰を目指す方、そして人生の最期の時間を穏やかに過ごされる方まで、
お一人おひとりの想いに寄り添う施設です。

私たちが設計で大切にしたのは、
その時間が「自由」であり、「誇り」が守られ、「安心」に包まれていること。

それは、医療法人社団 和恵会様が長年大切にしてきた理念、
「親切」「丁寧」「平等」という姿勢と、深く重なります。

白脇ケアセンター

外観に込めた「安心のかたち」

昼の外観は、空にやわらかく溶け込むように。
建物が過度に主張するのではなく、地域の風景の一部として自然に佇むことを意識しました。
開口部のリズムや陰影のバランスには細やかな配慮を重ねています。

そして夜。
窓からこぼれる光は、施設の内側にある“人の営み”を静かに伝えます。

そこに誰かがいて、支え合いながら過ごしていること。
孤立ではなく、つながりの中にある場所であること。

言葉にしなくても伝わるように、
光の表情そのものも設計の一部として考えています。

白脇ケアセンター

内観に流れる「やわらかな時間」

施設の中に入ると、空気が少しやわらぎます。

強い刺激を避け、木の質感や穏やかな色合いで整えた空間は、
長い時間を過ごしても疲れにくく、心が落ち着く環境をつくります。

廊下は単なる通路ではなく、
「少し立ち止まれる場所」として計画しました。

移動の途中にあるベンチや空間が、
身体的な負担をやわらげるだけでなく、
人と人とが自然に言葉を交わすきっかけにもなります。

食堂や談話スペースでは、
にぎやかすぎず、静かすぎない距離感を大切に。

それぞれの過ごし方が尊重されながらも、
必要なときにはそっとつながれる。

そんな関係性が生まれる空間を目指しました。

白脇ケアセンター

日常を支える、さりげない設計

この建物には、目立つ特別な仕掛けは多くありません。

けれど、
段差を抑えること
迷わない動線をつくること
視線の抜けを確保すること

そうした積み重ねが、
利用者の安心だけでなく、職員の負担軽減にもつながっています。

医療・看護・介護・リハビリなど、
多職種が連携する現場において、
動きやすさと見守りやすさはとても重要です。

それは結果として、
より「丁寧なケア」を支えることにつながっていきます。

目立たないけれど確かな配慮。
その積み重ねこそが、この施設の質を形づくっています。


白脇ケアセンター

外とつながる、ひらかれた暮らし

施設は、暮らしを支える場所であると同時に、
社会とつながる場所でもあります。

屋外の空間や遊歩道、外部とのゆるやかな関係性は、
利用者にとって新しい経験や刺激をもたらします。

風を感じること。
空を見上げること。

そうした何気ない時間が、
日々の生活に小さな喜びを生み出します。

また、地域との関係性を大切にすることは、
「孤立させない」という理念の実践でもあります。


白脇ケアセンター

白脇ケアセンター

医療法人社団 和恵会様は、
高齢者の医療・看護・介護・リハビリに長年取り組みながら、
地域に寄り添う医療と福祉を積み重ねてきました。

その根底にあるのは、
「親切」「丁寧」「平等」という、変わらない姿勢です。

そして、利用者一人ひとりに
「自由」「誇り」「安心」を届けるという想い。

建築は、その理念をかたちにする器です。

日々の生活の中で、
無理なく、自然に、その人らしく過ごせること。

その時間が、少しでも穏やかで、心地よいものになるように。

そんな願いを込めて、この建築はつくられています。

白脇ケアセンター

浜松市都市景観賞(2002年)受賞
介護老人保健施設 白脇ケアセンター

街道交差点に面する立地に対し、
建物の高層部の壁面を後退させ、緩やかなカーブを描く曲線を取り入れることで、
周辺地域に威圧感を与えない外観としました。

さらに、屋上緑化や敷地内の植栽帯を計画的に配置し、
緑の潤いを感じられる沿道景観を形成しています。

地域の風景にやさしく溶け込みながら、
長く愛される建築を目指した取り組みが評価されました。

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