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株式会社公共設計創業50年の実績 医療・福祉・教育・文化・商業施設の建築設計(浜松)

NEWS

2013年06月01日

9st 医療を止めずに引き継ぐ

ー聖隷浜松病院 新棟への移転とその裏側

今回ご紹介するのは、
聖隷浜松病院の新棟への移転の様子です。

医療を止めることなく、新しい場所へと移りゆくために。
どのような準備と、どのような想いが重ねられてきたのかを、
設計者の立場からお伝えします。

約1ヶ月をかけた段階的な移転

4月末に新C棟の引き渡しが完了し、

そこから約1ヶ月をかけて、
旧C棟・RI棟から各機能の移転が進められました。

移転したのは、

・総合周産期母子医療センター
・画像診断部門
・救命救急センター

いずれも、ひとときも止めることのできない医療機能です。

だからこそ、一度に移すのではなく、
一つひとつ確かめながら進める、段階的で丁寧な計画が必要でした。

見えないところでの慎重な準備が、
現場の安心を支えています。




新しい玄関へ。患者さんを迎える一日

6月1日、
病院の玄関が仮設から新C棟へと移りました。

その朝、まだ早い時間から、
スタッフの方々が各所に立ち、
来院される患者さんをやさしく案内されていました。

慣れない動線に戸惑う方がいないように。
少しでも安心していただけるように。

その姿から感じたのは、
建物だけではなく、「人の支え」によって医療は成り立っている、ということでした。



新C棟の新しい玄関

設計でできる“移転のしやすさ”

こうした大規模な移転を、無理なく進めるためには、
設計段階からの準備が欠かせません。

・わかりやすい動線の計画
・各部門の適切な配置関係
・仮設動線とのつながり
・段階的な運用への対応

これらを丁寧に整えておくことで、
現場での混乱や負担を最小限に抑えることができます。

移転のしやすさもまた、
設計が担う大切な役割のひとつです。



たくさんの寄せ書き

解体前に見えた、建物に残る想い

移転を終えた旧C棟・RI棟は、
やがて解体へと進みます。

その前に行った備品確認の際、
建物のあちこちに、職員の方々の寄せ書きが残されていました。

そこには、日々の業務の中で積み重ねられてきた、
時間や想いが、そっと刻まれていました。

建物は、ただの器ではなく、
人の記憶を受けとめてきた場所なのだと、あらためて感じさせられます。

今回の新C棟は、
1期工事として、全体の約60%が完成した段階です。

残りの40%は、今後の2期工事でつながり、
はじめてひとつの建物として完成します。

完成予定は、2015年3月。

医療を止めることなく、少しずつ更新していく。
その積み重ねによって、今と未来がつながっていきます。

「止めない医療」を支える設計

今回のプロジェクトを通して、
あらためて感じることがあります。

医療施設の建築は、
ただ新しく整えることが目的ではありません。

・医療を止めないこと
・安全に移行できること
・現場に無理をかけないこと

こうした条件を満たしてこそ、
はじめて意味のある建築になるのだと思います。


新棟への移転は、
設計・施工・そして病院の運用が一体となって、
はじめて実現できるものです。

今回、無事に切り替えが行えたことは、
これまで積み重ねてきた計画と準備が、確かに機能した証でもあります。

私たちはこれからも、
「建てること」だけでなく、
「安心して使い続けられること」まで見据えながら、設計に向き合っていきます。

医療施設の建替えや改修をご検討の際は、
どうぞお気軽にご相談ください。

お話を伺いながら、
その場所にとって最もやさしいかたちを、
ご一緒に見つけていければと思います。



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