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株式会社公共設計創業50年の実績 医療・福祉・教育・文化・商業施設の建築設計(浜松)

NEWS

2012年01月18日

4st 見えない基礎に、命を守る責任を

ー聖隷浜松病院 マットスラブ配筋工事

建物の安全性は、どこで決まるのでしょうか。

その答えは、完成後には見えなくなる「基礎」にあります。

今回ご紹介するのは、
聖隷浜松病院の新棟基礎部分、マットスラブの配筋工事です。

一見すると地味に見える工程かもしれません。
けれどもその中には、
医療施設として欠かすことのできない、
“命を守るための設計”が静かに積み重ねられています。




マットスラブとは何か

現在進行中の第4期増築工事では、
新棟の基礎となるマットスラブの配筋工事が進められています。

マットスラブとは、
建物全体の荷重を受け止め、地盤へと伝える基礎構造です。

今回の計画では、厚さ2.1mという大規模な基礎となっています。

免震構造を支えるための重要な土台であり、
建物の安全性を根底から支える、欠かすことのできない部分です。




太く、密に組まれる鉄筋の意味

使用されている鉄筋は、
直径22mm〜35mmと非常に太いものが採用されています。

それらを高い精度で、密に組み上げていくことで、
基礎としての強度と信頼性が確保されます。

ここで大切になるのが、配筋の精度管理です。

・設計通りに正しく配置されているか
・かぶり厚さが十分に確保されているか
・鉄筋同士に無理な干渉が生じていないか

わずかな違いであっても、
将来のひび割れや耐久性に影響を及ぼす可能性があります。

だからこそ現場では、
一つひとつの確認を丁寧に積み重ねていきます。



マスコンクリートという難しさ

この基礎は、コンクリートの厚さが1mを超える
「マスコンクリート」に該当します。

マスコンクリートは、
内部と表面の温度差によって、
ひび割れが生じやすいという特性があります。

そのため、

・コンクリート配合の慎重な検討
・打設方法の工夫
・温度管理や養生計画の立案

こうした準備を、事前に丁寧に整えていきます。

見えないリスクに先回りして向き合うことが、
建物の安心へとつながっていきます。


見えないリスクを、事前に整える設計

今回の現場では、実際の施工に先立ち、
「試し練り」を行っています。

これは、

・コンクリートの流れやすさ
・施工時の扱いやすさ
・設計強度に達するまでの時間

などを、あらかじめ確認するための工程です。

完成後には見えなくなる部分だからこそ、
事前に丁寧に確かめ、確実に整えておく。

その積み重ねが、
安心して使い続けられる建物を支えています。


免震構造を支える“見えない安心”

今回のマットスラブは、
免震装置よりも下に位置する部分です。

つまり、地震時には建物全体を支える、
いわば“最後の土台”となります。

この部分の品質が、
そのまま建物の信頼性につながっていきます。

目に見えるデザインだけでなく、
見えない部分にどれだけ心を配れるか。

その姿勢が、建築の本質をかたちづくります。


基礎工事は、完成するとほとんど見えなくなります。

けれどもその中には、
安全性・耐久性・そして安心感を支える要素が、
丁寧に組み込まれています。

私たちは、こうした見えない部分にも責任を持ち、
長く安心して使っていただける医療施設を目指しています。

もし、安全性や品質についてご不安をお持ちでしたら、
どうぞ一度ご相談ください。

状況に寄り添いながら、
最適なかたちをご一緒に考えてまいります。

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