2009年03月03日
浜松市東区役所
ー人とまちをやさしく守る建築
建物は、ただそこに存在するだけではありません。
人の暮らしを支え、見えない安心を積み重ねていく存在です。
とくに公共施設は、
日常の心地よさと、いざという時の安全。
その両方を静かに担っています。
浜松市東区役所 は、
その役割を、無理なく、そして丁寧に果たす建築です。
やさしさの中に、確かな機能があること。
その設計の考え方を、設計者の視点からお伝えします。
地震から守る「見えない安心」|免震構造
災害時の拠点としての役割を担うため、
本施設では免震構造を採用しています。
建物と地面のあいだに装置を設け、
地震の揺れをやわらかく受け流します。
強い揺れによる損傷を抑えるだけでなく、
内部の人や設備への影響も軽減。
その結果、災害後も機能を維持しやすく、
“使い続けられる安心”につながっています。
目に見えない部分で、
建物の価値を支えています。

外壁がつくる、清潔さとやさしさ
外装には光触媒タイルを採用しました。
汚れが付着しにくく、雨で自然に洗い流されるため、
美しい外観を長く保つことができます。
維持管理の負担を抑えながら、
環境への影響にも配慮した選択です。
さらにエアフローウィンドを採用し、
窓際の温度差をやわらかく整えています。
どこにいても極端な暑さや寒さを感じにくい、
穏やかな空間をつくり出しています。

太陽と調和する設計―ブリーズ・ソレイユ
建物外周には水平ルーバーを設けています。
夏の強い日差しは遮り、
冬のやわらかな光は室内へ取り込みます。
太陽の高さの変化を活かした、
シンプルで合理的な日射制御です。
「ブリーズ・ソレイユ」という考え方を取り入れ、
自然と調和した快適性を実現しました。
無理のない環境づくりが、
日々の心地よさを支えています。

建物が呼吸するような空調計画
空調にも、やさしい工夫があります。
地下の安定した空気を取り込み、
室内の空気の流れを整えています。
暖められた空気は上昇し、
自然に排出される仕組みです。
機械に頼りすぎず、
建物そのものが呼吸するような設計。
快適性と省エネルギーを、
無理なく両立しています。
「ひと・まち・地球」にやさしいということ
この建物のコンセプトは、
「ひと・まち・地球にやさしい区役所」です。
地域に根ざし、長く使われ続けること。
人の安心を支え続けること。
そして環境とも、無理なく共存すること。
そのすべてを、過不足なく整えています。
建物の価値は、完成した瞬間ではなく、
使い続ける時間の中で育っていきます。
公共建築に求められるのは、
目立つデザインだけではありません。
安全性、快適性、環境性能。
それぞれを丁寧に積み重ねることです。
浜松市東区役所 は、
そのバランスを、やさしく実現した建築です。
・災害に強い施設を整備したい
・維持管理の負担を抑えたい
・環境に配慮した公共施設をつくりたい
そうしたご相談に対して、
実績に基づいた具体的な提案を行っています。
どのような施設にしたいのか。
その想いを、かたちにするお手伝いをいたします。
どうぞ、安心してご相談ください。