Javascriptが無効になっているため、正常に表示できない場合があります。

株式会社公共設計創業50年の実績 医療・福祉・教育・文化・商業施設の建築設計(浜松)

NEWS

2025年08月15日

三島共立病院 新築移転計画

ー感染対応と地域医療を支える病院設計

老朽化や耐震性への不安から、建替えを考えられる医療機関は少なくありません。
けれども「新しくすること」だけで、医療の質や日々の運営が自然と良くなるわけではない――そんな現実にも、私たちは何度も向き合ってきました。

この計画は、三島共立病院の新築移転にあたり、
“患者さんにとって本当に大切なことは何か”を一つひとつ丁寧に見つめ直し、かたちにしていった取り組みです。

これから病院整備を考えられる方にとって、
静かに、けれど確かな判断のよりどころとなる視点をお届けできればと思います。

理念を、確かに使われる空間へ

三島共立病院様が大切にされている
「患者さん中心の医療」
「地域とのつながり」

その想いは、言葉のままではなく、日々の空間の中で息づくものであるべきだと考えました。

個室による安心感
リハビリ空間による生活への回復支援
災害時の地域への貢献

それぞれは小さな要素に見えて、
すべてが“その病院らしさ”を形づくっています。

設計とは、理念と現場を結び、
実際に使われ、支え続けるかたちへと整えていく仕事です。


三島共立病院

安全性と、その先にある医療の未来へ

既存の病院は、耐震基準を満たしておらず、
安心して医療を提供し続けるためには、建替えは避けられない状況にありました。

しかし本計画で目指したのは、単なる更新ではありません。
地域医療を途切れさせることなく、これからの医療の変化にも応えていける場所であること。

そこで大切にしたのが、
「患者さん中心の医療」という想いを起点に、
安全性・機能性・将来性をひとつの流れとして整理することでした。

目に見える構造だけでなく、これから先も安心して使い続けられる“土台”を整えること。
それが、この計画のはじまりでした。

 

三島共立病院
三島共立病院


個室という選択がもたらす、静かな安心

新しい病院では、個室を大きく増やしています。

それは感染症への備えという意味だけではありません。
人としての尊厳を守ること、安心して身体を休められること。
そうした、言葉にはしにくい大切な感覚を支える空間でもあります。

もちろん、個室化にはコストという現実的な課題も伴います。
それでも、これからの医療環境を見据えたとき、
その価値は時間とともに確かに実感されていくものだと考えました。

“守られている”と感じられる空間は、
回復に向かう心にも、やさしく寄り添ってくれます。



三島共立病院
1床室(個室)


日常へと戻る力を支えるリハビリ空間

リハビリテーション室は、
多様な機器やプログラムに対応できる柔軟な広がりを持たせています。

ただ広いだけではなく、
過ごす時間そのものが負担にならないよう、光や視線、動線にも細やかな配慮を重ねました。

ここで大切にしたのは、
「治療の場」であると同時に、「日常へ戻るための場」であるという視点です。

身体を動かすことへの不安が、少しでもやわらぐように。
一歩ずつ前に進む気持ちを、そっと支えられる空間であるように。

医療の考え方と空間のあり方を、静かに重ね合わせています。



三島共立病院
リハビリステーション室


非常時にも、地域を支える存在として

病院は、日常の医療を支える場所であると同時に、
非常時には地域の拠り所となる存在でもあります。

この計画では、

・井戸水の活用による給水確保
・自家発電設備による電源確保

といった備えを整え、災害時にも機能を維持できる体制を築いています。

それは単に「止まらない病院」であるためだけではなく、
地域の方々にとっての安心の拠点であるため。

見えない部分にこそ、支える力を込めています。

想いは、空間になって初めて届く

「患者さん中心の医療」
「地域とともにある病院」

その言葉は、とてもやさしく、あたたかいものです。
だからこそ、形にしなければ届きません。

ひとりで過ごせる空間。
前に進むためのリハビリ環境。
いざという時に支えとなる備え。

すべてがつながり、日々の中で自然に感じられること。

設計とは、その想いを“使われるかたち”に整えることだと考えています。

BUILT PROJECTS

完成したプロジェクトをご覧いただけます

計画した建物が、どのように完成したか。 写真をご紹介します。

完成プロジェクトを見る →
Share

15 / 97

PAGE TOP