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創業50年の実績 医療・福祉・教育・文化・商業施設の建築設計(浜松)

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2025年04月16日

精神科病院におけるリハビリ体育館整備

ー運動療法と地域連携を支える体育館計画

医療施設において、運動療法やデイケアの充実は、治療の質だけでなく地域との関係性にも大きく影響します。
一方で、既存施設の制約や運営を止められないという条件の中で、どのように機能拡張を図るかは多くの施設が抱える課題です。

本計画では、精神科専門病院における運動空間不足とプログラム拡張のニーズに対し、体育館の新設という形で解決を図りました。
運営への影響を最小限に抑えながら、将来を見据えた施設整備の考え方をご紹介します。


岩田病院 体育館


■増加する利用者と運動空間の不足

岩屋病院様は、長年にわたり地域に根ざした精神科医療を提供されてきました。
近年は、うつ病や認知症などの増加に伴い、デイケア利用者が拡大し、プログラムの多様化も進んでいます。

その中で課題となっていたのが、屋内での運動スペースの不足です。
特に雨天時や酷暑・厳寒期には、運動機会の確保が難しい状況にありました。

また、若年層の患者を含む依存症対応病棟では、
「身体を動かす活動へのニーズ」が高まっており、既存施設では対応しきれない状態となっていました。


■運営を止めずに機能拡張する

本計画では、既存施設の運営を継続しながら、
リハビリ機能と職員福利厚生を両立する体育館の新設を行いました。

重要視したのは、以下の3点です。

  • 日常運用に支障を与えない配置計画
  • 多様なプログラムに対応できる柔軟な空間
  • 将来的な運用変化にも対応可能な余白の確保

単なる運動施設ではなく、治療・交流・地域連携を支える基盤として位置づけています。


■多用途に対応する適正スケール

アリーナは、ハーフバスケットやバレーボールに対応しつつ、
日常のリハビリやレクリエーションにも適したサイズとしました。

過度な大空間とせず、利用頻度や管理負担を踏まえた「適正規模」とすることで、
運用効率と快適性のバランスを確保しています。

また、ボッチャやヨガ、映画上映、地域イベントなど、
医療施設に求められる多様な活動に柔軟に対応できる構成としています。


■大空間でも快適性を維持する工夫

体育館のような大空間では、温熱環境の質が利用満足度に直結します。

本計画では「床輻射式空調」を採用し、
居住域を効率よく暖めることで、快適性と省エネルギー性の両立を図りました。

特に医療施設では、体調に配慮した環境づくりが求められるため、
単なる空調性能ではなく、利用者の体感を重視した設計としています。

岩屋病院 体育館

■医療施設に求められる安心感と一体性

内装は、病院全体のカラー計画と連動させ、
やさしいピンクベージュを基調とした落ち着いた空間としました。

木製の格子戸など、温かみのある素材を取り入れることで、
利用者が安心して過ごせる環境を整えています。

また、「ライラック」という愛称とシンボルマークの提案により、
施設への愛着や認知向上にも寄与しています。



■治療・交流・地域連携への広がり

体育館の整備により、以下のような運用が可能となりました。

  • 運動療法の充実(各種スポーツ・リハビリ)
  • デイケアプログラムの拡張
  • 季節イベントや文化活動の実施
  • 地域住民や学校との交流機会の創出

単なる施設追加ではなく、
病院の役割そのものを拡張する空間となっています。

医療施設の整備においては、単に建物を増やすのではなく、
運営・治療・地域との関係性を踏まえた計画が重要です。

本事例では、限られた条件の中で運営を止めずに機能拡張を実現し、
将来の利用変化にも対応できる柔軟な施設を整備しました。

同様に、
「今ある施設をどう活かしながら改善するか」
という視点は、今後の医療施設整備においてますます重要になると考えています。




医療施設の整備では、
新築・増築・改修のいずれが最適か、初期段階での判断が重要です。

・運営を止めずに改修できるか
・将来の増床や機能拡張にどう備えるか
・限られた予算でどこまで実現できるか

こうした検討段階からのご相談にも対応しています。
施設整備をご検討の際は、お気軽にご相談ください。

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